エキシビション

タヴェルニエのダイヤモンドを巡る冒険

かつてルイ14世が所有し、現在そのほとんどが紛失された 壮麗なダイヤモンド20石が、パリ国立自然史博物館との 綿密な共同研究によりレプリカとして甦りました

タヴェルニエのダイヤモンドを巡る冒険: ム
ガル皇帝から太陽王へ 

レコール パリ本校の常設展が、2019年2月23日~3月8日まで、日本特別講座で特別に展示されます。

2019年2月23日~3月8日

京都造形芸術大学 外苑キャンパス
東京都港区北青山1-7-15
一般公開/無料
午前11時~午後6時

Tavernier-Jewelry-Exhibition-Tokyo

 

「タヴェルニエのダイヤモンドを巡る冒険」展 では、かつてルイ14世が所有し、現在ではそのほとんどの所在が不明となっているダイヤモンド20石の貴重なレプリカを展示いたします。これはレコールの専門家たちが、パリ国立自然史博物館と共同で綿密に研究を重ねた末、現代に甦らせたものです。 

 

その石の行方は誰も知りませんが、目が眩むほど美しかったことは誰もが知っています。1670年、これらのダイヤモンドのポートレートを版画で描いたフランスの画家、アブラハム・ボスは、簡潔かつ最高の賛辞をもってその特徴を述べました ―― 「何よりも美しい」と。これは1668年に、冒険家で商人のジャン=バティスト・タヴェルニエ(1605年-1689年)がルイ14世に献上したダイヤモンドの物語です。レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校の展覧会において、初めて語られました。

インドのムガル帝国、ゴルコンダのダイヤモンド鉱山からはじまり、太陽王ルイ14世が治めるフランス、ヴェルサイユ宮殿に至るまで。1668年、東洋と西洋を結ぶ交易路に沿い、壮大な旅が繰り広げられました。この旅においてタヴェルニエがインドから持ち帰り、ルイ14世に献上した数百数千ものダイヤモンド、中でも特別な20石は、思わず息を呑むほどの美しさを放っていたと言われています。しかし、これらの石は19世紀に、ホープダイヤモンドとして世界に知られるブルーダイヤモンド1石を除き、すべての行方がわからなくなりました。それが今、レコールのエキシビションで甦ります。

ニューヨークで初披露された、この類まれなダイヤモンド20石のレプリカは、パリ国立自然史博物館の鉱物学教授フランソワ・ファルジュ氏、宝石研磨職人のパトリス・デュビュック氏、そしてレコール ジュエリーと宝飾芸術の学校が共同で行った科学的研究の成果です。保管資料や昔の画像の調査、さらには今日の最先端技術なども組み合わせた学際的なアプローチがなければ、このような成果は実現できなかったでしょう。あらゆる分野にまたがる広範な知識に基づく物の見方や考え方こそが、レコールの価値のひとつなのです。

かつてルイ14世が所有していた「20個の比類なき美しさを湛えるダイヤモンド」について、その研究をサポートし復元を実現させることで、レコールはジュエリー文化の普及のみならず、知識や技術の伝達にも貢献するという姿勢を明らかにしました。

このエキシビションを通して、いくつかの重要な発見をすることができます。

まず、17世紀に主流でありながら、ダイヤモンドのカット技術の進化に伴い衰退していった「ムガルカット」について、その美しさや独創性、傑出した特徴を知ることができます。

次に、1668年末にこれらのダイヤモンドを手に入れ、その煌めきに魅了された太陽王、ルイ14世に対する理解を深めることができます。さらに、異文化に対する憧れに支えられ、当時のヨーロッパと東洋の間に築かれつつあった交易関係についても解説しています。

ダイヤモンドの奥深い世界、そして東西の文化交流が花開いた時代へ、このエキシビションは皆様を誘います。つねに旅を続け、時代の先を見据えたタヴェルニエなら、ヴィクトル・ユゴーの「タヴェルニエよ、君は何を求めているのか?」という問いに、「私は世界を見たい」と答えたことでしょう。当エキシビションの展示を通して、ルイ14世が手に入れたダイヤモンドの中でも最も美しい、20の失われたダイヤモンドの底知れない魅力をご覧ください。